【相国寺・七重塔】 幻の大塔を求めて①
京都の仏塔といえば…
まず、東寺の五重の塔、八坂の五重の塔が思い浮かびますよね。
でも。。。
かつて、京都には、とんでもない高さの七重の塔があったのです!!
その名は。「相国寺大塔」。室町時代に立っていて今はもう存在しません。
どれくらいの高さだったかというと・・・
京都駅の南にたっている東寺の五重の塔が、55メートル
(ちなみに日本で一番高い仏塔です)
一方
相国寺大塔は109メートル!!
東寺の五重の塔の2倍
京都駅の北に立っている京都タワーに匹敵する高さ。
室町時代の1・2階建て中心の街並みに京都タワークラスの建造物が立っていたんです。
まさに神をも恐れぬ京都版バベルの塔。
※写真はイメージです。実物と異なる場合がございます。
洛中洛外図屏風は、この塔からの眺めを描いているという説があるくらいです。
これだけの規模の建造物でありながら、存在した期間が
わずか十数年ということで往時を伝える資料も僅少です。
次回は、
わずかに残る相国寺大塔の資料を紹介したいとおもいます。