2017-01-01から1年間の記事一覧
東寺の両界曼荼羅を詳しく見てみよう。 ◆曼荼羅を使った観想法 両界曼荼羅は 師が弟子に密教の奥義を授ける 「灌頂」の儀式の際に利用される。 ※灌頂とは頭頂に水を注ぐことを意味し、インドのラージャスーヤを模したとされる。ラージャスーヤには頭上への注…
◆唐のにぎわい 若き空海が中国に渡ったころ、 唐には シルクロードと海洋交易を通じ 西方の文物が大量に流れ込み、 国際色豊かな大都市として発展していた。 唐の酒楼(高級ナイトクラブ)では、 白人の鼻の高いイラン・ソグド系の女性(胡姫)が 目にブルー(ア…
◆シャクティ信仰とタントラ ヒンドゥー教のシャクティ信仰は新たな展開を見せる。 古来よりインドには 肉体と精神との調和を目的とした 独特な人体生理学に基づく身体技法(ヨガ)があったが、 ※具体的には「呼吸抑制」と「イメージ操作」などで、仏教の「修行…
◆女王の帰還 インダス文明では地母神が崇拝の対象であったが、 ヴェーダ時代になると地母神は表舞台から消える。 しかし、 バラモン教がインダス由来の土着信仰を取り入れ ヒンドゥー教に変化すると、 古層の地母神信仰(女性原理)が再び息を吹き返すのである…
BC1500年頃にインド亜大陸に侵入したアーリア人は インダス川の流域とガンジス川の流域をたどりながら 約1000年かけて インド亜大陸を横断してインドの東海岸に到達する。 その中で 遊牧民族であったアーリア人も 農業を覚える者や ベナレスのような大都で…
バラモン教では、女性原理と男性原理はどのような関係であったか ◆ヴェーダの神々 バラモン教のヴェーダの神々で有名なのが、 ディーヴァ・インドラ・ミトラヴァルナ・アシュラ・アグニである。 これらは共住時代からアーリア人が信仰していた古の神々で、 …
では、今度は古代インドにおける女性原理と男性原理を時代別にみてみよう。 ◆インダス文明 インダス文明の文字の解読が出来ていないため詳しい内容が分からないが、 男根崇拝、地母神信仰、牡牛信仰があったようだ。 印章の中には、多くの獣に囲まれ、行者ら…
古代宗教における女性原理と男性原理との関係はどのようなものだったのか?? 世界最古の物語、ギルガメシュ叙事詩を素材にみてみよう。 ◆ギルガメシュ叙事詩 ギルガメシュ叙事詩の概要は以下のようなもの。 ・昔々、メソポタミアに半神半人のギルガメシュと…
今回は、京都の東寺の寺宝「両界曼荼羅」に秘められた意味を探ってみたい。 ※国宝:両界曼荼羅 今まで曼荼羅を見ても、 「ゴテゴテして品のない美術だな」くらいにしか考えず、 美術館や宝物殿を華麗にスルーしていましたが、 山折哲雄氏の「空海の企て」と…
京都の狐坂(きつね坂)は、 北山・松ヶ崎と岩倉・国際会館を結ぶ峠道で 京都屈指の心霊スポットとして名高い??そうです。 おいらは、時々夕方にマラソンで狐坂に行きますが、 いままで出会ったことがないのです。 高架が出来てからはそれほど薄暗さを感じら…