京都痕跡町歩き

街角にひそむ歴史の痕跡を探して

【曼荼羅とマリア】東寺・両界曼荼羅の謎①

 

今回は、京都の東寺の寺宝「両界曼荼羅」に秘められた意味を探ってみたい。

 

f:id:korot:20170506175341j:plain

※国宝:両界曼荼羅

 

今まで曼荼羅を見ても、

 

「ゴテゴテして品のない美術だな」くらいにしか考えず、

 

美術館や宝物殿を華麗にスルーしていましたが、

 

山折哲雄氏の「空海の企て」という本を読んで、

 

曼荼羅のエロテックで神秘的な世界観に驚いた。

 

両界曼荼羅は、金剛界曼荼羅胎蔵界曼荼羅に分けられるが、

 

金剛界男性原理を、胎蔵界曼荼羅女性原理を意味している。

 

行者は、この曼荼羅と向き合い瞑想に入り、

 

男性原理と女性原理が交合するイメージを作り

 

悟りの境地に入るというのだ。

 

我々一般人が想像する仏教僧の修行法とはずいぶんとイメージが異なる。

 

この精神世界は密教経典・理趣経に通ずるものだ。

 

空海最澄理趣経の貸し出しを求められた時に、

 

「経典だけで勉強すると誤解を招きかねない」として

 

最澄の求めを断った逸話が有名だが、

 

曼荼羅の隠れた意味を知ると空海の心情がよく理解できる。

 

描かれた曼荼羅パンテオンには、

 

半裸のエロテックでエキゾチックな女神にあふれてる。

 

また、男性原理の金剛は、固く屹立した男性器を意味し、

 

図式的には 三角形(△) ←マリモッコリに見えませんか??

 

で表現され、

 

女性原理の胎蔵は、女性器を意味し、

 

図式的には 逆三角形(▽) ←ビキニの女性に見えませんか??

 

で表現される。

 

そして

 

男性原理と女性原理の交合は、

 

ヘキサグラム=△+▽で表現される。

 

実は曼荼羅にもそのシンボルが隠されているのだ。

 

ここで、話が大きく変わる。

 

ひと昔大流行した「ダビンチコード」である。

 

おいらは読んだことがないのだが、

 

メインテーマは、

 

マグダラのマリアはキリストの妻である。

・聖杯は女性原理の逆三角形を意味し、マリアの子宮。

・剣は男性原理の三角形を意味し、キリストの血

・キリストとマリアの聖婚は、ペンタグラムで表現される。

 

空海曼荼羅の中に女性原理を隠したように、

ダビンチがこれらの秘密を絵画の中に隠した

 

ということだ??たぶん。

 

どこまでが創作なのかはわからないが、

 

異端とされた原始キリスト教の一派の思想には、

 

「男性原理と女性原理の交合で完全なものになる」

 

という発想があったように思われる。

 

どうも東の密教と西の原始キリスト教には、

 

「女性原理+男性原理=完全」という

 

弁証法的思想が背後に隠されているようだ。

 

神話学・宗教学とオカルトとが交錯する話だが、

 

世界宗教史」、「世界女神大全」など

 

比較的信頼できる文献??を参考に

 

次回以降、もう少し詳しくみてみたい。

そして両者の相互の影響の可能性をさぐりたい。

 

空海の企て 密教儀礼と国のかたち (角川選書)
 
世界宗教史〈1〉石器時代からエレウシスの密儀まで(上) (ちくま学芸文庫)

世界宗教史〈1〉石器時代からエレウシスの密儀まで(上) (ちくま学芸文庫)

 
図説世界女神大全

図説世界女神大全