【曼荼羅とマリア】東寺・両界曼荼羅の謎①
今回は、京都の東寺の寺宝「両界曼荼羅」に秘められた意味を探ってみたい。
※国宝:両界曼荼羅
今まで曼荼羅を見ても、
「ゴテゴテして品のない美術だな」くらいにしか考えず、
美術館や宝物殿を華麗にスルーしていましたが、
曼荼羅のエロテックで神秘的な世界観に驚いた。
行者は、この曼荼羅と向き合い瞑想に入り、
男性原理と女性原理が交合するイメージを作り
悟りの境地に入るというのだ。
我々一般人が想像する仏教僧の修行法とはずいぶんとイメージが異なる。
「経典だけで勉強すると誤解を招きかねない」として
最澄の求めを断った逸話が有名だが、
半裸のエロテックでエキゾチックな女神にあふれてる。
また、男性原理の金剛は、固く屹立した男性器を意味し、
図式的には 三角形(△) ←マリモッコリに見えませんか??
で表現され、
女性原理の胎蔵は、女性器を意味し、
図式的には 逆三角形(▽) ←ビキニの女性に見えませんか??
で表現される。
そして
男性原理と女性原理の交合は、
ヘキサグラム=△+▽で表現される。
実は曼荼羅にもそのシンボルが隠されているのだ。
ここで、話が大きく変わる。
ひと昔大流行した「ダビンチコード」である。
おいらは読んだことがないのだが、
メインテーマは、
・マグダラのマリアはキリストの妻である。
・聖杯は女性原理の逆三角形を意味し、マリアの子宮。
・剣は男性原理の三角形を意味し、キリストの血
・キリストとマリアの聖婚は、ペンタグラムで表現される。
ダビンチがこれらの秘密を絵画の中に隠した
ということだ??たぶん。
どこまでが創作なのかはわからないが、
異端とされた原始キリスト教の一派の思想には、
「男性原理と女性原理の交合で完全なものになる」
という発想があったように思われる。
「女性原理+男性原理=完全」という
弁証法的思想が背後に隠されているようだ。
神話学・宗教学とオカルトとが交錯する話だが、
比較的信頼できる文献??を参考に
次回以降、もう少し詳しくみてみたい。
そして両者の相互の影響の可能性をさぐりたい。
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